地震ではないけど,トレペ問題から危機管理の大切さを考察してみます.
「在庫はたくさんある」のに,トイレットペーパーを買う行列ができて,
お店の棚からトイレットペーパーが消えてしまっているのはなぜか.
誰が悪いとかではなく,何が起こっているのか,何が失敗だったのか.
日本の歴史で,オイルショックとか,震災後とか,過去にもパニックは生じています.
自分の頭で考えて行動しているはずなのに,市井に品物が無くなってしまう.
パニックになって,慌てて買いに行く人が悪い.というのも正しくない.
「みんな」の不安にひきずられて購買に群がる人がいるからだという意見は,
バーゲンセールや,テレビショッピング通販等の企業努力を否定するのではないか.
非常事態宣言はまだですが,通常より紙製品の需要(ストック)が増えるのは正しい.
ただ,不安をあおって一儲けしようとする人がデマを発信したのなら,良くない.
<趣味画像 9240> トイレットペーパー残り
我が家のトイレットペーパーは,12ロール入り1~2個が,ローリングストックです.
先日も,買い足しに行ったら売り切れでした.今12ロールあるので,2週間かな.
家にストックが無い人が本当に困ると考えられれば,今買わずに譲ることができます.
でもでも,目の前で売っていれば,1袋だけ買って帰ると思います.(弱い自分)
落ち着けば今後は,ストックを12ロール×3個にすることになりそうです.
マスクや紙は,ストック買いが落ち着くまで,売れ続けるでしょう.
これは,震災などを教訓にしようと言いながらしていない,準備不足を反省する.
流通の無駄を省いて不足分だけ供給するとか,効率を極めた販売方法になっているから,
トイレットペーパーは体積が大きくて店頭に数が置けず,すぐに売り切れやすい.
確かに,震災や自然災害なら,周りから供給できる程度でなんとかなりました.
でも,電気水道だけのインフラ整備だけでなく,トイレットペーパー等も,
近所に3ヶ月分ぐらい,ローリングストックできる社会システムがあれば良かった.
そういったシステムが無いことを知っているが故に,デマと知っていても,買いに走る.
メディアが「大丈夫」と言って,「買うな」ということを信じた人が,ひもじくなる.
パニックになったのではなく,考えても,信じた人も不幸になるシステムは良くない.
社会システムが,まだまだ貧弱なところを露呈しただけなのかもしれません.
災害に備えておきましょうと準備する場合に,ウイルス対策も必要だったのです.
そういった危機管理ができる政治家さんたちが必要なのですけど.
<趣味画像 9241> 1週間して売り場にはまだない
買い占められやすいトイレットペーパーの特殊性もあります.軽いし腐らない.
有事の救援物資として認識されにくい.毎日確実に減っていくので不安になる.
メディアが,「トイレットペーパーが品切れです,デマです」と報道するだけなのも,
不安をあおるだけのような気がします.「大丈夫」と信じた人も困っています.
現に品薄で,普通に買いに行った人が買えずに困る状況を改善できないのかな.
例えばこう言って欲しい.買い出しに行列するのは感染の危険があるから逆効果とか,
在庫流通には数日かかるけど,供給は努力していますから(具体的に)安心してとか.
トイレットペーパーを節約する裏技とか.ペーパーが無くても洗えば良いですねとか.
無くなっても,近所や友人で助け合いましょうとか.付き合いがないのは問題.
公的に対策を提案するとしたら,官製ゴミ袋のように官製トレペ(自治体マーク付き).
役所には,非常用にトレペをストックする.ローリングストックとして,売り出す.
家庭数×30日分,10万人都市なら100万個.体積にして1個3Lなら教室3個分の倉庫.
例えば,1個30円~40円で作って,1年で入れ替えるためには,1日限定3,000個売る.
これに補助金を投入して,市民には安く12個200円で売り,限定性とか話題性とか.
日本人は限定販売が好きですよね.ご当地トレペを集めて自宅にストックしようとか.
トレペもマスクも公共インフラと考えてもいい.素人計算ですので,あしからず.
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